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「鋼製続枠®」とは
日本列島は、その約70%が山地で占められており、もともと土砂災害の発生しやすい条件を備えています。また、山地の近くに人家もあり、台風、集中豪雨等の災害により、大きな人的、物的被害を受けています。
そこで、日本には昔からこのような風水害、土砂災害から集落を守った独特の牛類、枠類の透水性工法がありました。この先達の知恵と経験より生まれた古き良き工法の現代版が「鋼製続枠®」です。
鋼製続枠は、大別して、フレーム材、ブレース材(斜材)、ツナギ材などの柱材と、ビーム材、前・後面材、底面材、フタ材等の画材とからなっています。
フレーム材・ビーム材は、角形鋼管を材料としています。
それぞれの部材をメーカー工場にて製作し、現場でフレーム材・ビーム材を組立てて枠組みを作り、両端面、底面、前・後面の枠内面に前・後面材、端材を取り付け、中に玉石・枠石等を充填する完全プレハブ構造です。
したがって、急速施工と数々の機能を利点とする「鋼製続枠®」は、災害の復旧工事をはじめ、各種土木工事に威力を発揮するものと信じます。
(※)「鋼製続枠®」は JFE建材株式会社 の登録商標です。
「鋼製続枠®」の特徴
部材の運搬が容易! 組立て部材は軽量の小部材からできているため現地における運搬が容易に行えます。

軟弱地盤でも設置可能! 堤体は中空の角形鋼管の柔らかいワク組から出来ています。
この為、基礎地盤の変動に容易になじみますから軟弱地盤でも設置が可能です。又、負荷時にはショックを吸収して安全を保ちます。

冬季施工、急速施工が可能! 現地での組み立てはボルト接合のみなっておりますので、冬季の寒冷時の組立て・水中での組立ても可能となっております。又、コンクリート、枠打ち等の基礎工が一切不要ですので急速施工が可能です。

優れた透水性! 優れた透水性を持っていますので浸透水の多い法面などでは間げき水圧を軽減し法面の安定に役立ちます。

中詰材に岩砕・玉石を利用! 現地工事にて発生する玉石、岩砕を中詰材として使うことで経済面・時間面において効率的な工事が可能となっています。

「鋼製続枠®」のタイプ
「鋼製続枠®」には、堰堤タイプ(えんてい)・擁壁タイプ(ようへき)の2タイプがあります。
区    分 治山・砂防事業 林道事業
堰堤タイプ(2分法)  ①谷頭部の土石流発生防止  ①林道上部渓流の保全
 ②荒廃渓流の保全、勾配の維持(谷止工)  ②盛土箇所の維持
 ③渓床の洗掘り防止(床固工)
 ④渓岸の維持(護岸工)
 ⑤地すべり抑制
擁壁タイプ(3分法)  ①山腹土留工・水路工  ①法止よう壁(路側)
 ②盛土工・切土工の法面の押さえ  ②捨土箇所の維持
 ③渓床の維持(護岸工)  ③盛土箇所の維持
 ④地すべり抑制・抑止  ④護岸工
 ⑤地すべり箇所の抑止工
※砂防堰堤タイプは、「鋼製砂防構造物設計便覧」に準拠しています。谷止め工タイプは、「治山技術基準」に準拠しています。
ジョイント部の回転性能
JFE建材株式会社 工場内仮組によるジョイント部の回転性能試験
変形量 15cm / スパン(=2m)
「鋼製続枠®」の構造
部材の仕様
 ・フレーム JIS G 3466 「一般構造用角形鋼管」(STKR400)
(□-125×125×6)
または同等以上
 ・ビーム JIS G 3466 「一般構造用角形鋼管」(STKR400)
(□-125×125×6)
または同等以上
 ・ツナギ材 JIS G 3101 「一般構造用圧延鋼材」(SS400)
(L-75×75×6)
または同等以上
 ・斜材 JIS G 3101 「一般構造用圧延鋼材」(SS400)
(L-75×75×6)
または同等以上
 ・全面材 JIS G 3350 「一般構造用軽量形鋼」(SSC400)
(U-50×85×6)、(U-50×55×6)
または同等以上
 ・後面材 JIS G 3101 「一般構造用圧延鋼材」(SS400)
(L-50×50×6)
または同等以上
 ・側面材 JIS G 3101 「一般構造用圧延鋼材」(SS400)
(L-50×50×6)
または同等以上
 ・状面材 JIS G 3101 「一般構造用圧延鋼材」(SS400)
(FB-6×50)
または同等以上
 ・底面材 JIS G 3101 「一般構造用圧延鋼材」(SS400)
(FB-6×50)
または同等以上
 ・ジョイントプレート JIS G 3101 「一般構造用圧延鋼材」(SS400)
(PL-6,9)
または同等以上
 ・ボルト JIS G 1180 「六角ボルト」の規定による
 ・ナット JIS G 1181 「六角ナット」の規定による
 ・座金 JIS G 1256 「平座金」の規定による
 ・土砂漏れ防止材 JIS G 3351 「エキスバンドメタル」
設計条件
安定設計をする上で必要な設計条件の項目は、主に以下の通りです。
静水の単位体積重量
越流水深
堆砂の内部摩擦角(せん断抵抗角)
堆砂の空中単位体積重量
計画堆砂勾配(背面上の勾配)
粘着力
中詰材の単位体積重量
中詰材の内部摩擦角(せん断抵抗)
堤体と地盤との摩擦係数
基礎地盤の許容支持力度
地震係数
※ 外力条件 : 全水圧・半水圧・全土圧等
安定条件
「鋼製続枠®」の安定計算は、下記の安定条件を満足するように計算します。
堤底と基礎地盤の間で滑動をおこさないこと。
転倒しないこと。
地盤の受ける最大圧力が地盤の許容支持力度以内であること。
中詰材がせん断変形に対して抵抗すること。
①~③については、重力式コンクリート構造物と同様に滑動・転倒・地盤支持力に対する安定計算を行います。
その他に④として、「鋼製続枠®」は鋼材で枠を作りその中に中詰材を充填した構造物である為、中詰材のせん断変形に対する安定計算も行います。
以上、4点について荷重条件ごとに安定計算を行い、「鋼製続枠®」の断面形状を決定します。
施工手順
床   堀 底面部の仮組・本締め 上層部の仮組・本締め
細部材の取り付け 詰  石 完  成
弊社実績の一例

  擁壁タイプ
  22単第16県単独県営治山事業
  兵庫県淡路市

  擁壁タイプ
  県単独県営治山事業
  兵庫県淡路市

  堰堤タイプ
  23K第4号 復旧治山事業  谷止工
  兵庫県宝塚市

  堰堤タイプ
  復旧治山事業No.1谷止工
  兵庫県六甲

  堰堤タイプ
  復旧治山事業No.2谷止工
  兵庫県六甲

  堰堤タイプ
  地すべり防止事業 谷止工
  兵庫県朝来市

  擁壁タイプ
  23単災第18号 県単独県営治山事業 土留工
  兵庫県淡路市


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